第251章 何を恐れる?

その問いに対し、福田祐衣は人差し指で軽く額をトントンと叩きながら、わざと間延びした声を出した。

「それこそ、宮本さんご自身に聞くべきことではないでしょうか」

「もちろん、あなたが宮本蓮太郎を殺したその瞬間から、録画させていただきましたよ」

電話の向こうで、宮本夫人は荒々しく息を乱していた。先ほどまで保っていた優雅で落ち着いた態度は、もはや見る影もない。

彼女は手を固く握りしめ、指先が真っ白になるほどの力でスマホを握り潰さんばかりにしていた。

(忌々しいクズ女め!)

福田祐衣が、まさか小型の隠しカメラを仕込んでいたなんて!

あの日の一部始終を、彼女が田中紗枝の手を握って宮本蓮太郎...

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